●アルミ製品のお手入れ方法

アルミは、他の材質、例えばスチールなどに比べてサビなどには強く丈夫な素材でできています。
しかし、汚れを放置しておくと、腐食の原因になってしまうこともあります。

 

■サビてしまう原因とは■

サビには強い特徴を持つアルミですが、サビの一番の原因は、ホコリ、すす、排気ガス、砂、地域によっては
潮風などのが付着することです。
そのままにしてしまうと、大気中の湿気や雨によって汚れが腐食性水溶液に変化します。
その結果、アルミ表面の酸化膜というアルミを守っている膜を溶かしてしまい、アルミ本体をサビさせて
しまうのです。
たかが、ホコリ、汚れと言ってもこんなことになってしまいます。
また、ガスによってもサビの原因になります。例えば給湯器から排出される排気ガスがアルミにかかると
サビの原因となります。
ガスに含まれる硫黄硫化物や窒素酸化物が雨水と化学反応を起こすと、アルミをサビさせる原因になります。

 

■お手入れの際の注意点■

・布やスポンジなどやわらかいものを使用してください。
・金属ブラシ、スチールウール、目の粗い紙やすり等は製品を傷つけてしまうので使用しないでください。
・洗剤を使用する場合には、中性洗剤を薄めてからご使用ください。角などに洗剤が万が一残ってしまうと
 腐食の原因になりますので使用後はよく洗って拭き取ってください。

 

■軽い汚れの場合■

濡らした雑巾や布で拭きとったあとに、から拭きします。
一定方向にこすり取っていきます。コーナー部を過度にこすらないよう注意してください。

■酷い汚れの場合■

中性洗剤を薄めて汚れを落とし、洗剤が残ってしまわないように水洗いしてからから拭きします。
クリーナーまたは、中性洗剤を含ませたやわらかい布で節目方向に表面を軽くこすりながら汚れを取ります。
みがき粉、タワシ等かたいものではこすらないようにしてください。キズが付いてしまう恐れがあります。
また、酸やアルカリ、塩素等の化学薬品は使用しないでください。

 

■サビがでている汚れの場合■

スコッチブライトで表面をこすり、サビを除去してください。
中性洗剤をつけて、目の細かい紙やすりで軽くこすります。サビや汚れを取り除き、
その後水洗いしてください。
場合によっては、アクリル系の塗料を塗布し、補修してください。
塗料で補修する前には、表面をキレイに清掃してください。
お手入れの際に使う布やスポンジはやわらかいものを使ってください。
金属製のブラシなどを使うと傷が付いてしまうので注意してください。
また、木目調などのアルミは、傷が付きやすいので注意してお手入れしてください。

 

●ステンレス製品のお手入れ方法

ステンレスは、鉄やアルミより耐食性に優れたサビにくい素材ですが、使用条件や環境によっては汚れる
こともあります。

■サビてしまう原因とは■

ステンレスのサビの原因のほとんどが大気中の汚れが原因になっています。
大気中に含まれるほこりやばい煙(すす)、鉄粉などの金属粉、亜硫酸ガス(自動車の排気ガス)、海塩などが主なものです。
これらがステンレス表面に付着し、そのまま長時間放置されると空気中の湿気や雨水の影響を受けて腐食させてしまう場合があります。

■手あかなどの汚れの場合■

スポンジまたは布に中性洗剤をつけてふき取ってください。きれいに除去できない場合は、市販のステンレス用
清掃薬液か有機溶剤(アルコール・ベンジン・アセトンなど)を使用してください。

■クリアラッカーが剥離した場合■

スポンジまたは布にテトラフィドフランやトリクレンなどの溶液をつけてふき取ってください。シンナーでも
効果があります。

■鉄粉や潮風による点状のサビの場合■

スポンジまたは布に中性洗剤をつけてふき取ってください。きれいに除去できない場合は、
炭酸カルシウム(200メッシュ以下)や磨き粉(300メッシュ)で、こすってください。
市販のステンレス用清掃薬液も効果があります。

■黄褐色のサビが固着している場合■

硝酸の15%希釈酸液または市販のステンレス用清掃薬液でふき取ってください。

 

*注意:いずれの場合も、必ず十分に水拭きをして、薬品が後に残らないように

    してください。

●樹脂製商品のお手入れ方法

樹脂はスチールなどの金属のように錆びる心配がなく、管理の手間がかからない素材です。
しかし、表面に付着した汚れを長時間放置しておくと変色などの原因となることがあります。
定期的なお手入れにより樹脂製商品をいつまでも美しく保つことができます。

 

■定期的なお手入れ方法■

樹脂製商品の変色を防ぐ効果的な方法は、定期的な水洗いです。年に数回の水洗いと乾拭きをおこなうだけで
大きな効果が得られます。
やわらかい布かスポンジで水洗いした後に乾拭きをしてください。
汚れのひどい工業地帯や海岸の近くなどでは、状況によりお手入れの回数を増やしてください。

 

■汚れが目立つ場合■

中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、洗剤が残らないように水洗いした後乾拭きをしてください。

 

※お手入れの際のご注意

・手入れには布やスポンジなどの柔らかいものを使用してください。
・金属ブラシ、金ベラ、スチールウール、目の荒い紙ヤスリ等は使用しないでください。
・小石、砂などが付着したまま表面をこするとキズがつきます。あらかじめ取り除いてください。
・濃酸、濃アルカリ、シンナー・ベンジンなどの有機溶剤や石油類などは使用しないでください。
 変形や割れの原因となります。
・近くに植栽等がある場合、中性洗剤がかからないようにしてください。植栽等が枯れるおそれがあります。
 また、ホームセンターに植栽等に影響の無い中性洗剤もあります。

 

●ウッド製品のお手入れ方法

「木は腐る」と考えるのが常識ですが、こまめなお手入れによって長持ちさせる事ができます。
ただし、木は生きものですので、腐食するものとお考えください。
防腐処理を施すことで、腐れを予防することができます。

 

■ウッド製品の特長■

・部材には、節や欠け、入り皮、ささくれ、ひび、反りが生じるものがあります。これらは自然現象で強度には
 影響ありません。
・部材ごとに色の濃淡に個体差があります。
・床板、ラチス部品には色の濃いもの、薄いものがあります。
・施工後に経年変化が生じます。
・含水率の減少による、やせ、ひび、および紫外線による色褪せなどです。
・変化の程度は、使用環境によって変わります。
・木材に影響をおよぼすものは、温度、湿度、紫外線、酸性雨、大気汚染などがあります。
・耐久性についても、使用環境によって差が生じます。木からは樹液が出ます。
・雨などで流れ出た樹液がコンクリートと反応して壁面などを汚すことがあります。
・木材保護着色塗料を塗装済みのウッドデッキも、紫外線や風雨にさらされるうちに木材保護効果が
 劣化します。
・腐朽菌や害虫からウッドデッキを守るために、1年ごとの塗り替えをお勧めします。
※塗り替えは、当社にご依頼いただくか、市販の浸透性木材保護塗料を購入して、ご自身で塗り替えて
 ください。

 

※お手入れの際のご注意

・塗り替える前に木部を水洗いし、よく乾かしてから塗装してください。
・必ずハケで塗装してください。木材保護塗料には強力な薬品が含まれていますのでスプレー塗装はしないで
 ください。
・木は生きて呼吸しています。ニスやペンキによる塗装は絶対避けてください。木を窒息させ寿命を縮めて
 しまいます。
・塗装の際には、各塗料に記載されている注意事項を厳守してください。

 

●アクリル板・ポリカーボネート板・波板のお手入れ方法

アクリル樹脂板・ポリカーボネート板・波板の美しさを保つ効果的な方法は、定期的な水洗いです。
年に数回薄めた中性洗剤と併用した水洗いを行うだけで、大きな効果が得られます。

 

※お手入れの際のご注意

・鳥のフンなどを取り除く際には、パネルにキズが付かないようにご注意ください。
・洗剤を使用した場合は、洗剤が残らないように十分洗い流してください。
・シンナー、ベンジン、ガラスクリーナーなどの溶剤、研磨剤、熱湯、乾いた布を使用しますと
 傷・破損・変形の おそれがありますので使用しないでください。
・古くなったパネルは早めに交換してください。強風や衝撃で破損しやすくなります。
・近くに植栽等がある場合、中性洗剤がかからないようにしてください。植栽等が枯れるおそれがあります。
 また、ホームセンターに植栽等に影響の無い中性洗剤もあります。

 

●コンクリート製品のお取り扱い方法

白華(エフロレッセンス)は、製品の異常や欠陥ではありませんコンクリート製のファニチュアや
エクステリア、積み材や敷材を施工したのち、しばしばその表面に白い綿上の物質が沈着します。
これは白華(エフロレッセンス)という現象でコンクリート製品には必ず起こりうるものです。
綿状の物質の正体は、コンクリートやモルタルの中の可溶性アルカリ性分やカルシウム成分
(いわゆるアク)が、表面に染み出して結晶したもので、決して商品の欠陥や異常ではありません。
また、商品の強度に問題はなく、環境に影響を及ぼすものではありませんのでご安心ください。
現在のところ、残念ながら、この白華の確実な防止方法はないといわれています。
ご理解いただいたうえ、予防処理および除去処理を実地いただきますようお願い致します。

 

■白華がしやすい条件■

白華は、ブロックやペイブメントの内部で水分が移動しやすいほど、容易に発生します。
つまり、それ自体に空隙の多い軽量の骨材を使用したコンクリートなど、水を含みやすい製品ほど
発生しやすいのです。
また白華は、ブロックやペイブメントの表面部で、集中的に蒸発が起こるときに発生します。
ですから、夏場など気温が高い時期は、ブロックの温度も高くなって内部で蒸発が起こるため、
白華はわずかしか発生しません。
一般的には、冬季(気温の低い状態)で、雨や雪、霧などによって温度の高い場合や、梅雨どきの
長雨シーズンなど、雨が多く湿度の高い状態が続くときなどによく発生します。

 

※お手入れ方法や注意方法

・表面に薄く発生している場合、ナイロンブラシかワイヤーブラシで軽く押えながら、
 2~3回こすり落としてください。
・目地部分に白華が発生している場合、先の鋭い工具類で白華をかき落としてください。
・平らな部分で発生し取れにくい場合、晴れた日を選び表面に十分水打ちをして、ブロックに吸収させます。
 ブラシ等で洗い流し、皮すきヘラ等で白華を落とします。
・それでも取れなかった場合、酸性洗剤を水で薄めてブラシ等でこすり落としてください。
※酸性洗剤を使用する場合、植栽等に絶対にかからないようにしてください。
 酸性洗剤で植栽等が枯れてしまいます。

 

●塗り壁のお手入れ方法

表面に付着した汚れを長時間放置しておくと汚れが落ちなくなることがあります。
定期的なお手入れにより、塗り壁ををいつまでも美しく保つことができます。

 

■塗り壁の汚れの原因■

塗り壁の汚れの原因のほとんどが、地面から跳ねかえった泥や大気中の汚れが原因になっています。
また、大気中に含まれるホコリやスス、鉄粉などの金属粉、亜硫酸ガス(自動車の排気ガス)、
海塩などが主なものです。
これらが塗り壁の表面に付着し、そのまま長時間放置されると空気中の湿気や雨水の影響を受けて
汚れてしまいます。

 

■お手入れの方法■

塗り壁の汚れを防ぐ効果的な方法は、定期的な水洗いです。1ヶ月に1回程度の水洗いを行うだけで
大きな効果が得られます。
汚れのひどい工業地帯や海岸の近くなどでは、状況によりお手入れの回数を増やしてください。
汚れが目立つ場合洗車ブラシ(ボディー用)または歯ブラシ等と中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、
洗剤が残らないようにしっかり水をかけてください。

 

※お手入れ方法のご注意

・お手入れには金属ブラシ、金ベラ、スチールウール、目の荒い紙ヤスリ等は使用しないでください。
・洗剤は中性洗剤を薄めて使用してください。角や隅に洗剤が残ると汚れの原因になりますので
 よく洗い流してください。
※近くに植栽等がある場合、中性洗剤がかからないようにしてください。植栽等が枯れるおそれがあります。
 また、ホームセンターに植栽等に影響の無い中性洗剤もあります。

 

●タイル素材のお手入れ方法

玄関やアプローチ部分によく使用されているタイル材には様々な形や色のものがあります。
色味などにもよりますが比較的汚れが目立ちにくい素材が採用されておりますが、気が付かないうちに
少しずつ汚れが付着していきます。

 

■通常のお手入れ方法■

日常のお手入れはホウキなどで掃き掃除を行ってください。
また、部分的な泥汚れは床タイルの面状によりお手入れ方法が異なります。

 

■雑巾がけが可能な面状の場合■

水で濡らした雑巾をよく絞ってから拭き掃除を行ってください。もしくは水をかけてタワシやデッキブラシ等でこすり洗いを行ってください。

■雑巾が引っかかるような面状の場合■

水をかけてタワシやデッキブラシ等で擦り洗いを行ってください。
※洗浄後は水分をきれいに拭き取ってください。そのまま放置しますと汚れが再付着する原因になります。
 (特に黒系タイルはご注意ください)